共振するハビトゥス

主観が9割

ねつあい報道とかいう事象とファンダム

ついに出たぜ、推しのねつあい報道…!

このような報道、三次元に生きる推し本人のことを考えれば非常に迷惑な話です。推しには静かに生活してほしいとは思っているんです。ごめんなさい、こちら側が勝手に騒ぐからですね、本当にすみません…。

 

それにしてもこのような報道、関係のない人にとっては「あそお……それで??」くらいの話なのに、ファンは「ぐへえ」とダメージをくらったり「キャー」と喜んだり、まあ様々な反応があるものです。面白いですよね…。ファンダムという社会を見るとき、報道という事象が発生したときは観察していて超興味深いものです。

 

ただでなくこのファンダム、この数年で相当規模が拡大してるはずです。そのなかでも推しに対して様々な楽しみ方をする人がいて、様々な理想像を個々人が持ってるはずだけれど、「そんな楽しみ方もあるのか、おもしろーい」と楽しめるのがファンダムじゃないですか。そうしてわちゃわちゃしてるうちに、ファンダム特有の雰囲気が出来てきたりします。「推しを様々なシチュエーションに置きたがる」とか「多少変なノリでも見守ってくれるしノッてくれる」とか。もちろん推し本人の特性もあってそのような雰囲気ができるんですけど。推しとファンの相互作用でファンダムという社会がつくられてるわけですね、興奮する~!

 

で、そんななか報道です。

報道自体正直大したことではありません。しかし、ファンダムには衝撃を与える事象です。今まで楽しくやっていたのに、この事象に対して相手の発言が理解しがたいものになったり、全く分かり合えない人が出てきたりする。すると少しずつファンダムが分裂したり、分かりあうものどうしで違うコミュニティをつくったりする。時間が経つと「もはやアンチ」とか「愚痴垢」とか「愚痴垢の愚痴垢」とか様々な類が発生する。ファン同士の価値観の違いが如実に現れるイベントなんですね、この事象は。

 

難しいと思うのは、報道の際一様に同じような雰囲気になりすぎるとついていけない人が出てきてしまうこと。推しに対して同じ理想像を持ってる人はいないし、同じ反応をする人もいない。様々な反応を受け入れるファンダム自体の心の大きさがないと、楽しいファンダムの維持は難しいのです。

その点、この界隈は凄かった。「辛いときは言うんだよ~」と呼びかけされてたときはびっくりしました。なんてファンダムだ…。

そしてこのファンダムの雰囲気が、報道で動揺する人が仮にいたとしても、心を多少落ち着かせる効果として働いたのではと思います。「何でなの!」「どうしてよ!」と開き直ってしまう前に、ファンとしてこうあるべきだよねと諭されるような…。

このような事態に対処するとき、価値観含め人間性が出てしまうものですが、このファンダムの個々人が大人な対応をしてこの雰囲気がつくられたのだなと思い、すごい人たちが集まっているなと改めてファンダムの方々を尊敬の眼差しで見つめておりました。

 

このファンダムはすごいよって言いたかっただけ。