共振するハビトゥス

主観が9割

高橋さんから時間を遡ってみる ~現状編~

前回過去編というのを書きましたが、今回は現状編です。ちょっと分析チック…になるのかならないのか。

2017年の上半期ここまでのめり込むかというほど高橋一生さんにハマり、そして今年が終わるタイミングでどうなっているかといえば相変わらずファンではあるけど熱はある程度冷めた、という感じです。粗熱がとれたと言うべきか。なんで落ち着いてきたのかなーと自分なりに考えてみます。

ビジュアル

ビジュアルはそこまで気にしない、と言いつつ先日カルテットと王様のブランチを見直した際「カッコいい!!は?何者??は?」と叫んでました。確かにその当時書き残したメモを見ると「推しはハマったタイミングが一番カッコいいと思っていたが最近の高橋一生は最高記録をガンガン更新してくる何者」とかあって思いっきりビジュアル大好き人間だった。ごめんなさい。どうやら個人的にオン眉の前髪が好きらしいとわかったので、初詣は高橋一生に前髪ができますようにとお祈りしてきます。

高橋一生はアイドルになった

一番言いたいのはこれです。ここまで長くてすみません。本当に2017年下半期、高橋さんはアイドルになられたなと思います。それが象徴されてるのが今年度のCMです。

まず今年度最初の衝撃CM やーよくやってくださいました!それまで「吉田羊さんの隣にいるやたら声が良い人」とかのCMしかないと思ってたのですんごいびっくり。いや、それ以上に、このCMは高橋一生の強みが活かされてるなと思ったのです

  1. 「俳優」 「高橋一生」というCMキャラクターでなく、あくまで「俳優」としての仕事としてCMがくる。このとき既にブレイクの時期でそのネームバリュー込みでの起用であったことは確かでしょうが、CMのプランが先にあってそこに高橋一生を練り込み、そのお芝居と相まってクオリティの高いCMになっていてすごい好きでした。この後数個のCMやwebムービーも「役名」がついてて、ああ俳優だな…と感じた次第です。

  2. 「妻の存在」 奥さんがいる設定ができるのは強い。例えアラフォーでもイケメン枠に入ってる人はなかなか奥さんがいる設定ができません。同年代の某男性アイドルがこの設定でできないために大変不自然な立ち位置になってるCMを何個も見ましたよ…あなた妖精か?みたいなポジション多いよね…それはともかく、奥さんやこどもアリ設定でできる人気俳優とくればファミリー向け商品とかのプロモーションはガッチリなはずですから、これはくるぞと、これはきちゃうぞという期待をかけざるをえないわけです。

ところが、氷〇のCM、いやCMは良いんですが明らかにご本人発信ではない本人の名を冠したインスタが始まった辺りでしょうか、少しずつ違和感を覚えますよね。あ、「俳優」じゃない、「高橋一生」の消費が始まったぞ、と。これが私の言う「アイドル」ってことです。俳優なら芝居、歌手なら歌、芸人ならネタやトークとかそれぞれ専門分野があると思うんですが、アイドルは具体的な何かより先に「人」そのもので勝負するんですよ。その人が好き、だからその人がやる芝居も歌も好き、みたいに一番に「人」がくる。ただどの分野の方も拗らせれば皆こうなる気もしますが、入り口が少し違うんですよね。

別にそれ自体が悪いってことではなくて、このような消費も全体の半分くらいならいいかな、とか思ってましたが何か最近全部では…??特にダイ〇ツの教官動画。内容ではなく初めの表示「高橋一生が△△教官だったら」がもう違和感でした。たぶん私が一番初めに公式かコラかもわからない状態で動画を見てしまったのも悪いんですが、「高橋一生が△△」って枕詞いる?通常の高橋一生モードがいつかもそもそもあるのかもわからない、いつも何かしらの△△という役になりきってる高橋さんに?せめて役名つけて?という完全にいちゃもん同然のことを思ったりしました。

最近の感想としては、やはり「人」勝負に飲み込まれてしまったか、というちょっとした寂しさです。せっかく俳優として勝負できる人なんだから新たなビジネスモデルつくってくれよ、くらい思ってたのでなかなか難しいんだなと。でもここまでのムーブメントを起こすには人としての魅力、もちろんビジュアルとか諸々含めたものがあってのことでしょうし(私もその部分ありますし)、そうでないとここまでにならないでしょうから、すごい方だなと思います。ご本人は「舵を離している」とか仰ってましたし、進むままに進む様を見守りたいです。

ただ、ご本人がアイドル化したことで、悩んでいた問題である「俳優とアイドルをどう区別して応援するか」が解決しました。というよりあまり考える必要がなくなりました。アイドルだしもはや。ごちゃごちゃ考えましたたし、考えさせる存在高橋一生ではあるけれど、もう考えたいときは考えるということで、と肩の力が抜けた気がします。

高橋一生が実在した

もうここからおまけみたいなものですが良ければ。本当に高橋さんが実在したことにすっごい驚いたんですよ。

冗談のツイートじゃなくこういうことを本気で思ってましたし、途中から概念なんじゃないかとすら思ってたので、人間だとわかってびっくりしてしまったんです。

実在を確認した衝撃のイベント、したまちコメディ映画祭レッドカーペット。もうあれを超える出来事は人生で起きないんじゃないかと思ってます。大して生きてもないんですが本当に思ってる。

まずあのイベントの恐ろしさについて。本当に恐ろしいイベントです。まず日常空間であること。普通の商店街、目の前はチェーンの薬局、赤い布が敷かれた普通の道路、特別なライティングもないただの曇り空。ほとんど特別感を演出するものがなく、自分が生きてる日常の延長上みたいな場所です。やたら女性が多いだけで。

そんな日常空間で推しに出会うという状況、どう考えてもダーツの旅か完全にプライベートで会ってしまったくらいしかないじゃないですか。でもオフだとオーラを消してるだろうし、もしお会いしても「今のほんとにご本人だったのかな…?」みたいなことになるかもしれない。高橋さん普段髪型とか頓着無さそうだし。でもイベントでは完全に「高橋一生」とわかる姿で出てきてくれた。当たり前ですが。もうこれだけで大変です。あのイベントで推しに会う際は本当に気を付けてください。

このことの何がすごいか。今年かなり試写会など行く機会があったのですが、どの芸能人の方を見ても「実在してる」というほどのリアリティを感じることができなかった。生放送を見てるのに近い感覚というか、ああ同じ時間に生きてるな…とはおもうんです。でもテレビを超えられないんですよね…たぶん目が合わないとか相手がこちらを認識したリアクションがないからだと思います。でもこの関係は寂しいけど心地好いんですよ。認知されないくらいが丁度良い。でも、特にあのイベント時の高橋さんは、積極的にお客さんと目を合わせファンサをしリアクションをとり、テレビの向こうとこちらの関係を壊そうとしてるのではないかとすら思いました。そしてその過程で、高橋さんは生きてる、人間だ、概念じゃないぞと実感させられました。

その結果、概念だと拗らせることがなくなり、人間としてのリアリティが増しました。夢に出てくるようになったり、いろいろな変化がありました。

すごい長々と書いたんですが、要するに粗熱がとれてライトなファンになった、ということを言いたかったです。ありがとうございました。良いお年を!